新規に立ち上げた企業は、基礎を作るまでに最低6年ほどかかった
でしょうか。
ソニーという大きなバックがあっても、子会社が企業の基礎を作る
のに6年かかったということは、なにもバックグラウンドがない企
業では、それ以上に時間がかかるということです。
中小企業をみていると利益部門、いわゆるプロフィットセンター経
営です。
経営者に言わせれば、当たりまえだというでしょう。
利益があってはじめて企業の継続的な活動ができるからです。
私は、この前提のうえに、人材育成や将来に向かった投資をどのよ
うにできるかを考えています。
多くの企業は、365日同じことを繰り返しています。
経営者も従業員も楽だからです。
新たな挑戦をするということは、少なからず苦痛が伴うものです。
その苦痛を面白さに変える人材が必要です。
「超企業・組織論」高橋信夫著では、そのような人材は、企業全体
の5%くらいだと記しています。
私のソニー子会社時代の経験では、厳しく言えば2%です。
企業の成長のための基礎を作る人材をどのように探すか?
実戦的にやる以外ありません。
だからこそ、部門経営者育成が必要なのです。