私が、ある企業でいっしょに仕事をした部下を他社へ呼んだこと
がありました。
いわゆる部下を別な企業に呼び寄せたということですが。。。
この企業では人事を担当していました。
本人は、はじめて人事をやることになりましたが、急成長してい
る企業であり、いろいろなことをやるにはチャンスだったのでは
ないでしょうか。
はじめてやる仕事ですからわからいことがあるのは当たり前であ
り、覚えていけばよいだけです。
また、自分なりに創意工夫をすればよいと、私は考えています。
この企業の成長スピードははやく、人事部門の担当から総務部門
も担当することになりました。
部下は、元々総務部門出身ですから、これまで多くの経験があり
ます。
しかし、なかなか仕事がうまくできないのです。
私も驚きましたが、まわりの人たちから苦情がくるのです。
私は、部下のことを理解していると思っていましたが、まったく
理解できていなかったのです。
このことがあって、人が人を理解するのは幻想だ、と考えるよう
になりました。
よく考えればわかることですが、妻や息子たちでさへ理解するの
はむずかしいものです。
まして他人を理解するなど無理なのです。
このことに気づいてから気持ちも落ち着きましたが、一時は、不
眠になるほどでした。
今、人とは理解できないものと考えて、むりしない範囲で付き合
っています。
その人にあったポジションをみつけてあげるのも上司の責任です。
その後、離れて仕事をすることになりましたが、むしろ部下にと
ってよかったと思います。
人間とは、自分も含めて理解することがむずかしい生き物かもわ
かりません。
自分ですら、なかなかわからないのですから。。。