多くの企業をみてきましたが、会計情報だけではわからないこと
があります。
経営者の資質、従業員の能力(広義)、あるいは取引先や利害関
係者の人的状況、さらに経営に関与する外部の人たち(弁護士、
公認会計士)など、企業経営は経営数字とともに多くの人的要素
で成り立っています。
経営数字がどのように変化していくかは、実は、人的要素次第と
も言えます。
経営とは、人が考えて行動することでしか、お金を生み出さない
からです。
その意味で私は営業時代、人的要素をじっくりと観察してきまし
た。
結果は、経営者の資質が従業員の資質となり、企業経営の成果に
大きく影響するということでした。
やはり、経営者が経営理念をもち的確な指示を出し、適正な方法
で企業活動をおこなうということを従業員教育で徹底している企
業は強い、ということでした。
経営はむずかしくありません。
経営を支えるのは、従業員しかいません。
しかも、優秀な人間ばかりがいるわけではありませんから、その
従業員をしっかりと育成している経営者がいる企業が社会から信
頼を得ているだけではないでしょうか。
今でも、このような企業は成長を続けています。