企業にはそれぞれに独自の社風がありますが、社風を作るのは誰
かと言えば、答えはだいたい「経営者(社長)」ということにな
るでしょう。
やはり多くの影響力がある点で経営者が社風に影響する力は大で
すが、よくみていくと、そればかりではありません。
中小企業の中には、社員が社風を生み出すところがあります。
社員とて人間ですから強い発信力をもっている人や仕事の成績が
よい人のような立場は、案外、社風を作る力として影響するもの
です。
当然ですが、人間がすることですから良い影響もあれば悪い影響
も、どちらも社風に影響します。
経営者は会社が置かれた立場から自分が信じる方向へ社風を作り
あげようとします。
意識的にするしないにかかわらず社風ができあがっていきます。
社員は、そのような影響を受けながら自分の立ち位置を決め、発
言をします。
社風を変えるということは非常にむずかしいことです。
私程度の人間ではなかなか変えることができませんが、それでも
小企業であれば少しくらい影響力がもてます。
理由は、人間は本来学ぶという意欲をもっているからです。
座学だけではありません。
仕事の実践を通して協同で作業するれば、私が発言することが間
違っておらず結果がでるからでしょう。
このような実践から少しづつ社風が変わります。
社風が変わるとは、社員の人たちの発言内容と行動が変わってい
くことです。
小さな企業ほど人が成長する種があるともいえるのかもわかりま
せん。
小が大を倒せるのは、このような地道なことを繰り返し繰り返し
実戦することです。