停滞する企業や世の中を打破できるのは、「よそ者、バカ者、若
者」といわれますが、それを活かせる企業(経営者)は少ないも
のです。
ソニーのように「やりたい奴にやらせる」と、本当に任せること
ができる経営者がいないのが、わが国の現状ではないでしょうか。
若い人達だけでやるのもよいのですが、若い人達だけではビジネ
スが空回りしているようにもみえます。日本人に向くやり方は、
なんといっても企業内で上司が責任をもち、若い人達にチャンス
を与えることです。これが、なかなかできません。
多くは黙ってみておれないのです。ソニー時代の社長のように黙
ってみていることができる経営者は、この方を除いてはいません
でした。しいて言えば、若い創業経営者に一人いただけでしょう
か。
なぜできないか。事業計画におわれる中間管理職や経営者がいか
に多いかということではないでしょうか。また、キャッシュリッ
チでない企業は余裕がなく、そのような人材育成ができないので
す。その意味では、創業期は企業経営の骨格を決める大切な時代
です。