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ガバナンス

社外取締役の課題

大手企業だけではありませんが、それでも上場している大手
企業の不正や不祥事が絶えません。理由は、内部監査制度
社外取締役制度が骨抜きとなっていることでしょうか。むし
ろサロン化しているとも思えます。わが国の制度の特徴は、
形式化は得意ですが、実行力が伴わないものが多いことです。
社外取締役を就任させる意味を理解している経営者がどれほ
どいるのでしょうか。代表取締役に権限が集中するからこそ、
社外取締役制度には意義があります。その実行を担保する機
能をまじめに考えている経営者は皆無ではないか、と思いま
す。

有価証券報告書をみれば、社外取締役の取締役会出席状況は
わかりますが、なにが議論されているのでしょう。月1回ほ
どの取締役会出席ではなにも起こらいでしょう。社外取締役
の機能を担保する機能は、法制度ではなく、代表取締役の覚
悟が求められるところです。執行機能に牽制がかかるような
体制ですが、方法はいくらでもあります。やる気があるかど
うかでしょうか。

何度も繰り返される不正や不祥事をみていれば、社外取締役
制度が機能していないのは明白です。著名人が就任していま
すが、サロンのように感じているのは、私だけでしょうか。
これから株式公開を目指す創業経営者は、このような現実か
ら自社の将来像をもっておくことが大切です。しかも実行性
が高い機能は、相応な投資として検討しておいてください。
誰もやっていないことをやる。企業の上場と同時に、世の中
を変えるくらいの気概をもち、そして世界を目指す、くらい
に。。。

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