中小企業の経営者は、潤沢な資金があることで精神的に安定
します。借入金は、このように精神安定剤の効用があるので
しょうか。また、銀行も経営が安定している企業に借入を促
すことが多いのではないでしょうか。理由は、確実に金利を
稼ぐことができるからです。結構、貸し込んでいるものです。

事業運営が順調なときは、これでもよいのでしょうが、それ
でも余裕資金をもつと借入金でも自分の資金と思いがちにな
るのが人間です。借入金は、手っ取り早く預金を増やす方法
ですが、図のようになるケースも多くみられるようです。

事業計画に基づく適切な借入を心掛けたいところでしょうか。
利息と元金の返済額が事業で稼ぐキャッシュフローを超える
と図にあるように返済が滞ることになります。
借入金の目安ですが、一般的には、小売業、製造業、サービ
ス業は、月商の１.５倍、卸売業では０.８倍くらいといわれて
います。年間のキャッシュフローが1.000万円の企業では、10
年で１億円が借入限度額でしょうか。

金融機関は、信用保証協会の保証付き融資を反復しながら利
息を稼ぐビジネスをしていますが、いざというときのために
信用保証協会の保証枠を確保しておくことも大切なことかも
わかりません。経営者は、この辺のさじ加減をしながら事業
で稼ぐ力をつけることが一番です。

【図】

資料：エヌエスアカウントスタッフ
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