人生には不思議な現象が起こることがあります。昨日、ソニ
ーのマネジメントについて書きましたが、日付をみると5月
7日はソニー創立記念日でした。小学生時代、近所にソニー
の社員寮があり、その庭さきでよく遊んでいたものです。と
きに、寮のお世話をしていた方に、暑い夏の日、寮の中へ入
れてもらって冷たいスイカをいただいたことがありました。
さらに寮にあったテレビを友達とみていた記憶が蘇ります。
ソニーとの縁は、このような時代からあったのでしょうか。
あるとき、ソニーのヘリコプター(下の写真のような)が寮
の前の空き地に飛来したときには、みな驚きと同時に興奮し
ていたことが思い出されます。翌日、またどこかへ飛び去る
姿を友達と、いつまでも見送っていました。まるでテレビの
中の世界だったような気がします。
それ以来、ソニーとの縁はありませんでしたが、結婚するこ
とになり妻の父と兄がソニーに在籍していたことで縁が復活
することになりました。それでも転職活動をしている間、ソ
ニーに縁があるところはまったくなかったと思います。妻の
一言、こんな会社があるよ、と。新聞の求人広告でしたが、
新規創業につき人事担当者求む、と記載されていました。出
たとこ勝負の私は、常に当たって砕けろ方式しかありません。
最初の面接で、これはダメだ、と岐路につきました。
縁とは不思議なものでしょうか。なんと二回目の面接に呼ば
れているではないですか。最初の面接で私自身にソニーの関
係者がいることは話をしませんでしたから、一応、自分の主
張が受け入れられたのでしょう。二回目は、切り札登場です。
これは採用だ、と確信して帰宅。当然、その通りになりまし
た。私は人生そのものを遊びだと考えていますから、自分流
に生きてきました。ただ、それだけでしょうか。
そこで出会った経営者とは、まさに一期一会の出会いとなり
ました。しかも、その方が定年退職までの4年ほどの付き合
いでしたが、生涯を決める出会いでした。それほど強烈でし
た。人生には、それぞれの人にいろいろな形の人生があるの
だと思います。だからこそ、人生には、厳しいことも多くあ
りますが、そのなかには数は少ないのでしょうが、面白く、
愉快で、楽しいこともあるのではないでしょうか。私にとっ
て、人生とは今もって不思議そのものです。