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経営マネジメント

目標は必要だが絶対ではない

企業活動における目標は、社員が自由にやれる企業ほど必要
です。理由は、やりたいことがあれば、それに対する説明、
実行、結果に対する責任があるからです。もっとも、目標と
いっても絶対ではありません。これも理由は簡単です。人間
に絶対はないからです。日々、進捗状況を確認しながら修正
や変更をおこない目標に向けて仕事を進めていきます。
なかには、仕事の途中で撤退することもあります。企業を取
り巻く経済環境の激変、あるいは競合他社の優位により、や
むなく撤収することがあります。さらに、当初、予定してい
予算のオーバー、あるいは目標達成までの期間が伸びること
などがあれば、ビジネスプランを見直すか、あるいは撤収を
検討することになります。

目標とは「目的」の一部にすぎません。当たり前ですが、こ
れを絶対視することで経営のコンプライアンスが崩れていき
ます。とくに経営者が「目標=絶対」の病に取りつかれたら
大変です。目標=絶対というありえない状況を設定してしま
うからです。
絶対があるとするならば、それは国で決めた法律や規制など
一定の範囲で守るべきことが決まっているものでしょうか。
それ以外に、絶対などありません。しかも、法律や規制は、
時代とともに変化しますから、これもまた絶対ではありませ
ん。

自由とはなにごとにも自由でなければなりません。絶対必達
など世の中に存在するわけがありません。すべては、人間が
勝手に絶対という状況を作るだけなのです。昨日も今日も大
手企業の不正や不祥事が続きます。なにを絶対視しているの
でしょうか。自由なコミュニケーションがあるところにこの
ような不正や不祥事が起こりうるわけがありません。私たち
は不完全な生き物です。だからこそ、目標を設定し、状況判
断をおこないながら不断に修正、変更、撤収といった決断を
おこないます。駄目であれば、そのコストに責任をもち、さ
らなる挑戦をしていくだけではないでしょうか。
そこに、必ずひたむきな経営者の姿がありました。

【参考】

資料:Surpass
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