一般的に不正は業績不調時に発生しているように感じていま
したが、好業績時にも発生するようです。もっとも、日本の
ように閉鎖的な社会では、不正を見て見ぬふりをすることが
多くなるのでしょう。私とて不正をみてどこまで対応するこ
とができるかは疑問が残るところです。
私の場合、ソニー子会社のようなしっかりとした経営マネジ
メントができている企業に在籍していたこと、あるいは株式
公開を目指す多くの企業に在籍していたことで不正そのもの
がやりにくい環境だったのかもわかりません。それでも少な
いですが、不正につながる要素がある場合、経営者へモノ申
しました。結果は、くびでしたが、その企業は破産しました
から社員として在籍していても同じことだったでしょう。
ワタリガニ人生に、このようなハプニングはつきもの。次の
企業、経営者を探せばよいだけです。ただし、転職を重ねれ
ば重ねるほど、危ない企業へと行き着いてしまうようです。
あまり勧めることができないやり方です。
この点、これから転職を考えている人は慎重さが必要です。
大企業、中小企業にかかわらず問題があるところにはあるも
です。理由は、問題を起こすのは、必ず人間だからです。そ
の意味ではなんども書いていますが、経営実態を把握しなが
ら自分で果敢に不正に対応するか、あるいははやめに撤退す
るかの判断をすることが大切になるでしょう。自らの生き方
を問われる瞬間は、どんな人にも少なからずあるからです。
不正に加担せず逃げ切るのもひとつの方法です。自らが置か
れた状況は、残念ながらその人だけにしかわかりません。た
とえ、妻であったとしてもです。
意外なデータがそろっていますから興味がある方はご覧くだ
さい。企業の不正・不祥事、就業者の13.5%が不正関与また
は目撃……特に危険な業種は?【パーソル総研調べ】