企業の成長は、なんといっても利益です。理由は、簡単です。
企業活動の源泉であり、企業活動で得られた適正な（正しい）
利益こそが、確実な資産の増加をもたらし、あるいは負債の
減少により裏付けられた利益だからです。さらに、企業の成
長をもたらす源泉は投資です。投資をおこなうことを可能に
するのが利益です。適正な利益を確保することで、その結果
財政が安定し、利益と財務によって潤沢な資金繰りができる
ようになるのです。企業でいえば配当、再投資、内部留保で
あり、社員に対しては賃上げ、賞与への還元となります。

二つ目は、利益をさらに安定的に増加させることができるよ
うに市場を拡大するか、特別な付加価値をもたせた製品やサ
ービスなどを生み出すことです。
三つ目にいろいろな製品やサービスが時間とともに陳腐化す
ることを考慮しながら、事業の構造転換を図ることです。

企業の成長がむずかしいのは、なんといっても経営者の能力
で決まるからです。不祥事を起こす企業がありますが、むし
ろ、それ以降に成長する企業があったりします。その中身を
みていると、まさに経営者の能力をベースとした企業内の構
造転換がおこなわれているのがわかります。マクロの視点と
ミクロの視点でみることを間違わないようにすることが重要
ではないでしょうか。