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財務会計

借入金が多い

借入金が多いからといって、すべて問題があるわけではあり
ません。銀行の担当者は、借入金が多いですね、と言ってく
ることがあります。銀行員は、借入金の水準がどれくらいか
を見ているようです。売上が大きい会社ほど借入金も大きく
なる傾向ですが、売上の規模から見て借入金はいくらあるか、
という見方をしています。月商(年間売上高+12力月)に比
べて何カ月分の借入金があるかを計算しているのでしょう。
総借入金額÷月商で計算される数値を借入金月商倍率と言い
ます。例えば、年商が1億2000万円、12カ月で割って月商が
1000万円、総借入金が2500万円の場合、借入金月商倍率は、
総借入金2500万円+月商1000万円= 2.5カ月と計算します。
業種によって借入金月商倍率は違いますから、業種特性を踏
まえて検討されることが普通です。

借入金が大きくなっている企業には、相応な理由があります。
(1) 安全な経営を行うために預金を潤沢にする機会があれ
ば融資を受けてきた(1)土地や建物、高額な機械を購入す
るなど過去に大きな設備投資を行い多くの融資を受けた(3)
過去に赤字を出し減少した現金を融資によって補塡したため
借入金がふくらんだ(4)売上高が大きく減少し、売上高に
対して借入金の規模が大きくなった、といったことからです。

銀行の担当者が借入金について聞かれたら、事実基づいて借
入金が増加した理由を説明し、今後の事業展開を率直に話す
ことが大切です。企業活動は、生き物です。常に好調なとき
ばかりではありません。そのために日々の事業活動を財務会
計の視点から把握しておくことが重要です。事業の未来は、
常に経営者の頭の中にありますが、日々の経営結果は、財務
会計という数字の中にしかありません。うまくいこうが、悪
くなろうが、そこが原点であり、出発点なのです。

【参考】

資料:PR TIMES
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