一人で経理の記帳をはじめるための原則は、(1)集める、
(2)確認と仕分けする、(3)記帳する、ということにな
るのでしょうか。集めるでは、レシートや領収書、あるいは
受取請求書をしっかりと集めることです。簡単なことのよう
ですが、実際には、これが意外とむずかしいものです。領収
書の回収は、領収書などを集めておくための専用ボックスを
玄関などに置いておき、帰宅時、すべて放り込んでおくこと
です。
集めるなかで、一番むずかしいものは、アマゾンなどのネッ
ト販売から領収書などを取り出すことでしょうか。これは、
集中的にやっておくことが必要です。私は、PDFで出力して
パソコンの専用ホルダーへ保存します。毎日、外で仕事をし
ている人にとっては、先ずパソコンへいって領収書を出力す
る作業だけでも大仕事になりますから、毎月一日だけ日を決
めて集中的に出力するのがよいでしょう。数か月まとめて出
力することもできますが、案外、多くの時間を取られますし、
どの領収書を出力したのかわからなくなったりします。ある
程度の枚数に限定して出力するために、毎月1回やっておく
ことをお勧めします。
受取請求書は、メールできたり、郵送できたりとバラバラに
送られてきますので、結構面倒くさいものです。こちらは、
メール等で送られてくるPDFの受取請求書は、専用ホルダー
を作成して、まとめて保存しておくのがよいでしょう。郵送
の場合、領収書と同じ専用ボックスに投げ入れておくことで
す。
もっとも、紙ベースの領収書などは紙で保管しておきます。
PDF化されて送られてくる領収書や請求書は、電子保存して
対応しておかなければなりません。スキャンをできる方は、
すべての領収書等を電子保存しておくことをお勧めします。
経理のスタートの仕事は、先ず集めることです。これができ
なければ余計に税金を支払うことになります。また、税務調
査時にきちんと保存しておかなければ追徴課税されたりしま
す。基本中の基本でしょうか。
このことがしっかりとできている経営者は、事業を成長させ
ています。くだらない作業に思えますが、手を抜かいないで
やれる経営者とやれない経営者では、厳しい言い方ですが、
結果は自ずからはっきりとしています。