経理 記帳代行ならエヌエスアカウトスタッフ

経営

将来的なリスク判断ができる経営者

現在、ジャニー喜多川事件に関して多くの報道がなされてい
ますが、世間に疎いというか、私は事件そのものを知りませ
んでした。ジャニーズに興味がなく、現役時代、その多くを
仕事だけに集中していたからでしょうか。世の中でうわさに
なっていることさへ知りませんでした。いわゆる狭い意味で
の仕事バカだったようです。もっとも、ジャニーズを起用で
きるような企業にいなかったことが幸いしたのかもわかりま
せん。

先日、ネットをみていると次のような記事がありました。
「食品メーカーネスレ日本の元社長でビジネスプロデューサ
ーの高岡浩三さん(63)が11日に自身のフェイスブックで、
ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川元社長の性加害
について、20年前以上前から噂として知っていた、として同
社在任中に同事務所のタレントをCMなどに起用しなかった」
と書いています。

本来であれば、経営者はこのようなスタンスで経営をしてい
くべきですが、日本企業の横並びの意思決定は、このような
世間の噂があるにもかかわらず言葉巧みな広告代理店の営業
活動に操られて、犯罪者が経営している企業が超一流の芸能
事務所にするようです。諸外国からみれば、驚きそのもので
はないでしょうか。

ジャーナリズム精神がないわが国の報道機関では、このよう
な犯罪行為をあぶりだすことは不可能なのでしょう。テレビ
局経営には、それぞれ各新聞社がかかわっており、テレビ局
側のCMなどの営業活動に影響がでるような記事に、時間と
お金をかけて取材することなどないでしょう。文春でも、ジ
ャニーズ事務所との闘いは難しいことだったようで、一部フ
リーの記者などが記事にしていたようですが、長いものには
まかれるのが得意な社会は、BBCという外国メディアが報道
してはじめて動くという情けない状況です。

私は事件すら知りませんでしたから、もし企業のCMなどを
担当する部門に在籍していたら、元ネスレ社長の高岡さんの
ように毅然と対応できたかどうか、甚だ疑問が残るところで
す。経営をするということは、広く情報に精通し、そのうえ
でリスクマネジメントができなければならいということでし
ょう。言うことは、簡単ですが、実行できる人間になると限
りなく少数で困難なことではないでしょうか。高岡さんの話
は、経営者の意思決定をこれまでと違った観点から考えさせ
られました。

自らの反省を含めて、若い人達は、是非、高岡さんのような
経営者を目指してほしいと思います。

news allread more

share this one