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人生

黒子の仕事はおもしろい

私の仕事人生は、黒子のようなものだったでしょうか。
なにかを支援していくのが好きなのです。社員であれば、優
秀な女性社員を契約社員から正社員へ転換させたり、仕事で
あば陰にまわってしっかりと対応すること、たとえば、特殊
株主や特殊暴力への対応などです。そもそもこれから事業を
拡大させていこうという企業において組織化や仕組化をして
いくことが好きなのです。
雑然としたものから整然とした環境へ作り変える作業そのも
のが面白く、面倒なことも沢山あるのですが、オリジナリテ
ィーが高く、やはりゲームをやっている感覚になります。だ
から、挑戦できるのでしょうか。

また、生涯いっしょに仕事をしたいと思える人間にも出会え
ることがありませんでした。もっとも、一人だけ生涯仕事を
してみたい人がいましたが、その方は、私が入社して4年ほ
どで定年退職になりましたから、その意味では、人との出会
いという運は少なかったのかもわかりません。

それでも多くの企業で仕事をさせていただきましたが、どこ
もおもしろかったというのが本音です。理由は、課題がどこ
も違い、さらに企業の中にいる人間が違うからです。それを
みているだけでも楽しいものです。うまくいくことも、うま
くいかないことも、その多くは人間によってもたらされるか
らです。失敗するのも人なら、成功するのも人です。これが
企業活動の実態です。

私のような黒子の仕事は、経営者という人によって使われ方
が違います。うまく能力を引き出す経営者は、間違いなく、
人の話をよく聞き、権限を移譲し、最終的な責任を自分で取
る覚悟ができている人です。きわめて少数でした。黒子役な
どたかが知れています。やはり、経営者が考えている青写真
の中でどのように泳がせてもらうかだけですが、その呼吸が
あった空間はお互いに最高の瞬間でしょうか。物事が非常に
うまく回転していきます。これこそが、黒子の醍醐味です。

黒子は、舞台が変わり必要なくなれば去る存在です。その覚
悟が、次の仕事や人と出会えるというおもしろさを作ります。
自分ができることを知れば、去ることも苦痛にはなりません。
むしろわくわく感があり、無理筋な人や企業でもなんとかし
てみようか、という遊び心が湧いてくるから困ったものです。
こうして黒子の人生は過ぎていくのです。なぜか、後悔はあ
りません。黒子のプライドといったようなものではなく、人
生とは、本当に愉快で、面白く、楽しいと思えるからです。

ひとつ残念なことがあるとすれば、尊敬できる人ともう少し
長くいっしょに仕事をしたかったということでしょうか。し
かし、いっしょに長く仕事ができなかったことが、また、私
の人生に彩を与えてくれて、そして人生を豊かにしてくれた
のでしょう。
私にとって人生とは、不思議そのものでしょうか。

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