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上司

営業担当時代、取引先としばしばけんかをやらかしました

大手企業や銀行、あるいは中小企業における営業活動では、
担当していた企業へ上司と同行してもらうことは、よくあ
ることでしょう。
私は、代理店の担当者や責任者とけんかをいとわないタイ
プでした。
必ず、筋を通します。
相手からすると、生意気な担当者というレッテルを張られ
ますが、けんかするときは徹底的にやります。
自分が正しければ、引く必要がないからです。

もっとも、けんかになるまでは,だいたい取引がうまくい
っており、販売も好調な場合が多かったでしょう。
相手企業の責任者などは、取引が好調だからこそ、甘えが
でる場合があります。
販促費を約束していないのに勝手に申請してきたりします。
あるいは、代理店が主取引先でない取引先に勝手に納入す
るようなことがあります。

このような場合、私は烈火のごとく怒りました。
相手も私の剣幕に応戦するように、代理店の力を誇示して
きます。
私は自分が正しいと判断したことには妥協しませんから、
相手方から取引停止の嫌がらせを受けたりしましたが、そ
れでも妥協しません。

当然、相手方へ営業へ出向いたりしませんから、相手は、
代理店の本社の上層部へ報告したりします。
それでも社内的に主張すべきは主張します。
上司は困惑する場合もありますが、ここでわかるのが上司
の力量でしょうか。

東京営業所時代の所長は、私の話を聞いて、お前間違いな
のだな、と確認すると、私に、その取引先のことはほって
おけといいました。
営業に出向くなということでした。
私は、本当に驚きました。
相手から連絡があったら、私もお前と同行して、取引先の
責任者と話をするよ、と。

私は間違いがないという確信のもとで、けんかしています
から、所長と同行して取引先を訪問すると、相手方の責任
者は平身低頭でした。
ここで勝負は決しているのです。
そこで所長は、こいつの話を聞きましたが、間違ったこと
はしていなように思います、と止めを刺しました。
相手は、約束していない販促費を計上していたのですから、
取引先が間違っていました、とお詫びをしてきました。

このときの所長の対応は、まさに社員の私の言葉を信じて
くれ、さらにほうっておけ、という指示まで出してくれま
した。
結果的には、筋を通したことで、さらに取引関係はよくな
りました。
仕事とは、取引先と常にfifty-fiftyと考えていますから、筋
を通すべきときは、すべてのエネルギーを使います。
今の時代に、このような筋を通していく人間がどれくらい
いるのでしょうか。

私は上司に、本当に恵まれた、と思います。
また、このことが仕事の原点になっています。
仕事だけに限らず、私自身の人生にも多大な影響があった
と思います。
仕事で出会った人ですが、仕事に限らず人生にも大きな影
響を受けていくものです。
その意味では、若い20代や30代のときに、よき上司や
経営者に巡り会ったことが、私の人生を決めていったよう
に思います。

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