日本という国は、これまで人材が豊富な国でした。言葉を変
えれば、いつでも、どこでも、雇用形態にかかわらず採用が
できた時代だったということです。

ところが少子高齢化の波によって、企業は、いきなり人材難
の時代を迎えています。これまでのつけがまわってきたいえ
ばそれまでですが、さて本格的な企業間競争がこれからはじ
まります。
企業にとっては、経営のかじ取りがむずかしく、厳しい時代
がやってきました。

こういう時代でも泰然自若としている企業があるものです。
このような企業は、人材を確保することなどなんの問題もな
く対応していけます。
それは長い時間をかけて企業経営を盤石にしているからです。
どんな時代でも、原理原則は同じです。
経済環境が悪いとか、あるいは人口が多いとか、少ない
といった問題にかかわらず、常に企業の独自性が発揮できる
製品開発や独自の技術研究、さらに国内に限らず海外を含め
たマーケットで戦っていると、いった共通点があります。

中小企業では、先ず人件費の増加による消耗戦を強いられま
す。それだけではありません。独自性がない商品やサービス
は、価格競争に飲み込めれます。また、競合他社があっとい
う間に凌駕していくことも考えられます。

こんな時代は、このような競争に巻き込まれることなく、い
かに自社の独自性がある製品やサービスを立ち上げることが
できるかです。
ただし、ここに問題があります。
やはり安易に手っ取り早く投資をすることで事業を拡大しよ
うとするからです。
マーケットをよくみておれば、それが無駄な投資になること
は、私ですらわかることがあります。

差別化戦略は、はやくやらなければならいのですが、多くの
企業の対応は、だいたいにおいて付け焼刃です。だから、新
たな製品やサービスがなかなか生まれません。
こんな時代は、はやくとじっくり見定めるという矛盾するこ
とをやらなければならい時代です。

このような時代だからこそ、現場の目を活かした経営が必要
になります。
むしろ、このような時代は、じっくり腰を据えて自社の基盤
を固めるときでもあるのです。
時代に流されるな、さりとて時代を超えるものを創造しろ、
と私のような人間は、他人事のように言います。

さて、経営者のあなたは、テレビＣＭでありませんが、「どう
する」。。。