中小企業では、同じようなことばかりおこなう企業が多く、
将来性の点では課題を抱えています。
先ずは、独自性がある製品やサービスなどを検討しながら事
業を進めていくことが大切です。
私がみてきた企業では、差別化できるチャンスがあるにもか
からず、その機会をとらえていこうとする人材が不足してい
ました。
わずかなきっかけをつかんで、差別化することは、可能なの
です。
中小経営者ほど、現場、現実、現物を把握することが求めら、
そして自社の人材を知ることです。
チャンスは、みじかにしかありません。
差別化できるチャンスが生まれてくれば、企業が新たなプロ
ジェクトを立ち上げる場合など、銀行は、融資の可否や融資
額の決定において、企業自体の信用力や担保価値を元に判断
を行います。
このような融資とは別に、企業単体の信用力ではなく、ある
特定の事業プロジェク卜自体から生じるキヤツシュフローお
よびそのプロジェクト全体の資産をもとに融資に関する意思
決定を行うことができます。
プロジェクトファイナンスと呼ばれます。
スポンサーから追加の担保を取らず、スポンサーに対して遡
及をしないノンリコースローンになっているのが特徴です。
プロジェクトファイナンスの場合には、融資に対する返済は
当該プロジェクトから発生するキャッシュフローで行います。
日本では、風力発電事業で日本政策投資銀行が中心となり融
資を行うなど、インフラ投資を促進する存在としての役割を
担うことが結構あうようです。
プロジェクト自体の価値を厳密に審査して融資の可否や金額
を決めるため、プロジェクトに関するリスクを正確に把握で
きること、リスクの低減と分散を図ることができることなど
がメリットとして挙げられます。
また、業績があまり良くない会社であったとしても、優良な
プロジェクトを打ち出せば、融資を受けられる可能性がでて
きます。
同時に、資産の証券化が行われることも多数あります。
いずれにしても経営における独自性を意識しながら、創業時
から独自性がある事業へ挑戦していくことが重要です。
なにごとも、ある日突然、独自性ある製品やサービスが生ま
れることはありません。
市場、従業員からもたらされる情報をいかに取り込んでいく
かで、他の企業と違がある事業を生み出すことができます。