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ベンチャー企業

農業の未来を変えるベンチャー企業を参考にしてみよう

先日、日本のイチゴが、ニューヨークで旋風を巻き起こして
いる、という記事を目にしました。
読まれた方もいるでしょう。

日本のイチゴが大ヒット、アメリカで脚光の200億円調達
ベンチャー。「世界で一人勝ち」の理由
(先日みたときは無料記事でしたが、2024.05.11時点では
有料記事に変更されていました)

私は、日本の農業には未来があると考えている人間のひとり
です。
買い物に行くたびに、きちんとした品質管理ができている野
菜や果物が普通に販売されていること自体がすごいことだと
思っています。
しかも安く、日々、私たちの生活を支えてくれています。
このようなすばらしい生鮮食品である青果を栽培できるので
すから、海外へ挑戦することが必要だと感じていました。

日本酒は、国内の販売が減少していくなか、海外での販売が
増加していますが、蔵元の努力によって世界で評価が上がっ
てきています。
わが家は、毎日米粉パンを食べていますが、これがなかなか
おいしくてやめられません。
長男は小麦のぱんがおなかに合わないようで、朝食はごはん
を食べているようですが、実家に帰宅したときは米粉ぱんを
食べています。
もっとも、コストコへいけばクロワッサンなどを買ってきま
すから食べますが、どうもおなかの調子はよくないようです。
その点米粉ぱんは、ごはんと同じでもちもちした食感に特徴
があり、小麦のぱんと違った味とおいしさがあります。
おもちの親戚のようなところがあり、焼くと固くなって、お
せんべいのような食感になります。

農業に限らず、海外で勝負するよいところは、なんといって
も付加価値が高い商品を販売できることです。
この点、今回挑戦している「イチゴ」は、日本品質の付加価
値を出すことで闘っています。
しかも、そこにテクノロジーがベースとなっていることに、
さらに意味がありそうです。

日本農業にとって品質と同時に付加価値をつけるためのテク
ノロジーは必須の要件でしょうか。
日本企業も挑戦しているところが結構ありますが、まだ付加
価値が低い商品が多く、露地ものと勝負するには、まだ時間
がかかりそうです。
むしろ、付加価値がでる果物や野菜などによって高付加価値
化を目指し、海外で勝負することが求められます。
日本のようにデフフレが長く続き、賃金が上がらない状況や
少子高齢化が進む国では、高付加価値の商品やサービスは、
インバウンドの訪日外国人や一部の富裕層だのみになりそう
です。
国内販売だけでは、すでに限界がみえています。

このような挑戦こそ、ベンチャーでしょうか。
テクノロジーの専門家や農業の専門家には、どうしても専門
家の限界があります。
専門家を否定しませんが、専門家ゆえへの課題があります。
このような挑戦こそ、かなり無謀なことができる素人のほう
がよいのです。
もちろん必要な知識は専門家から得るにしても、なにかをブ
レークスルーするとき、専門という砦がない素人ほうが有利
です。やりたいことを自由に発想するからです。

イチゴの挑戦のように、屋内におけるミツバチの受粉率を上
げる工夫など素人が分析したほうが、専門性の限界がとっぱ
われることで、ミツバチたちの新たな環境を見つけることが
できたのではないでしょうか。
このような成功者が生まれることで、農業分野における付加
価値競争がはじまることが大切です。
私は、国内における農業でも他の産業と同じように人口減少
からくる販売量の減少がみえてきましたから、可能な限り海
外へ挑戦することが農業の未来を切り開くチャンスではない
か、と思っています。

日本特有の果物には、イチゴのほかにも、かきや和梨などが
ありますが、現地で受け入れてもらえる味や品質を確保しな
がら、現地における栽培の工夫や屋内栽培化などによって高
付加価値化できることが重要でしょう。
私は、米でも可能性があると考えています。
栽培は日本でも付加価値をあげていく工夫をすれば、米粉な
どにすることで新たな商品開発につながっていくのではない
でしょうか。
もち米などもおおいに可能性がある、と私は考えています。
まだまだ、対象となる農業分野はたくさんあると思います。

野球でも同じですが、どんな産業でも若い人たちの成功者が
出てくれることが、なんといっても一番です。
多くの人たちにわかってもらえることで、次の成功者を生み
出していくものです。
息子の企業も屋内で野菜の栽培をおこなう工場化に挑戦して
いるようですが、ベンチャーとジョイントするほうが成功す
ると思います。
大手企業のなかにおけるこのような挑戦は、そもそも光が当
たらないもので、息子の話を聞いていても本人はまるで他人
事です。
私のような挑戦タイプは、このような挑戦の話を聞くだけで
わくわくしてきますが、残念ですが、息子はとても冷めてま
した。
テクノロジーも大切なのですが、何に挑戦し、どのような工
夫をするかは、メーカー的な視点からは、なかなかむずかし
い、と私は考えています。
大手メーカーであれば、ベンチャー企業などとジョインとで
やるか、あるいは、やりたい人や好きな人たちを企業外から
募り、その人たちに任せてサポートに徹することで意外な結
果がでます。
少し遊び心をもって挑戦する企業であってほしいものです。

大手企業に不足する人材のひとつが、このようなチャレンジ
をプロデュースできる人材です。
チャレンジをおもしろがってやりぬくプロデュースタイプの
人材が少ないのが、この国の特徴でしょうか。
そもそもこのような考え方をもたない社会なのかもわかりま
せん。

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