経営者の大半は「巧遅は拙速にしかず」で仕事をおこなって
いる。完璧を目指すことをやめ、目の前のことにいかに素早
く反応するかに集中する。精巧さより、素早く軽いフットワ
ークで仕事をしていた。
問題は、やはり仕事の精度だと思う。この点で社員の戦術遂
行能力の差がでる。また、組織化ができないなばかりに経営
者がかかえる問題は、経営者本人の処理能力をはるかに超え
ていくことになる。
素早いフットワークから遅速といわれるまでにスピードは落
ちてくる、また、当然だが決断ができず事業の推進力を失っ
ていった。
周りは、指示待ち人間ばかりとなっているため、延々と物事
が進まない。素早いフットワークを維持するために経営管理
(組織化と権限移譲)が必要となる理由だ。
大切なことは完璧であることではなく、向上心を持ち続ける
ことであり、完璧でない事実と真摯に向き合い、粉飾するの
ではなく、事実を把握して努力を続けることだ。
どのような仕事においても完璧はない。
仕事の成果が満足するものであったとしても、その瞬間からさ
らに良い改善ができるのが仕事だ。
常にベータ版でいくことは、仕事に向き合う姿勢として、とて
も大切な条件だ。また、事実から逃げないことだ。良いことも
悪いことも事実を起点にするから、改善や改革を可能とする。