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経営者

会社の様子は社長の姿勢を映す鏡だろう

中小企業では、会議が時間通り始まらない、あるいは社長自
らの都合で予定を勝手に変更する場合や不正を行う社員がで
る会社は、社長自らが不正をおこなっていることもあった。
社内と社外の顔を使い分ける社長がいる会社の社員は人を見
て対応する。

会社の風景は大事だ。やはりその風景が会社の社格を表して
いることが多い。
家庭でも同じだが、私はあまり自信がないが、その風景をつ
くるのは一家の主人ということになる。
風景が悪いのは主である私に多くの問題があるということだ。
会社の主は、もちろん経営者である。
会社の風景をつくっていくのは主である経営者ということに
なる。

採用面接の機会などで企業を訪れてみると、やはり各企業独
自の風景が現れてくる。綺麗に見える風景もあれば、殺風景
な景色もある。華やいだ景色、凍てつく景色、寒風が吹き込
む景色、やわらかな春の日差しを浴びた景色などなど、驚く
ほど多くの景色があるものだ。
これらの景色のひとつひとつは、まさに経営者の心の景色の
投影だと思う。日ごろから積み重ねられた経営者の心の響き
までが景色の中にある。

経営者に限らず社員といえども人間である以上、常に自分自
身を磨いていかなければならないのだが、やはり経営者がお
こなう所作の影響は大きい。日頃から硬直した人間関係がそ
こにあれば、外部に対しても硬直的な応対となり、見る者を
向い入れる雰囲気にはほど遠い。

経営環境を考えるうえであくまで基本的なものだが、これが
できていない経営者は、残念だが多い。
経営者が参加する会議の開始時間について、とかく遅れるの
が当たりまえだと思っている経営者が多く、当然だが、経営
者以下の幹部社員が主催する会議も同様のやり方になる。

また、経営者の顔色だけを窺っている社員ばかりになると、
外部の方に接するとき、幹部社員ほど経営者と同じ対応をお
こなうものだ。
よく見ているとむしろ平社員のほうが人間的な応対ができて
いたりする。
日ごろから経営者の近くにいないことで、人間が本来もって
いる人間性を失っていないと言えるだろう。

ある人が書いていたが、私はもっともなことだと思った。
「マネジメントとは、自制に基づく謙虚な社風の醸成が重要
である。経営とは、権力の行使ではなく、働きがいのある社
風の醸成である。自社の社員の無能さを吐露することは、自
らの無能さを強調しているに過ぎない。成長する会社の社長
は、きわめて謙虚である。顧客、株主、社員、パートナー企
業への感謝を忘れることなく、慎重かつ素早く歩みを進めて
いく」

経営者に限らず部下をもっている人間にとっても非常に重要
な内容である。経営者ばかりを責めるのではなく、幹部社員
になればこのような対応ができなければならない。

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