一昨日「フォードvsフェラーリ」という映画を家でみた。
時代背景は、1960年後半だった。
フォードは、ル・マンで勝利した唯一の米国の会社だそう
だ。今年のル・マンは、フェラーリが優勝(連覇)し、残
念だったが、トヨタは2位だった。
映画の登場人物たちは、まさに個性の塊だった。
無理なことを次々にやってのける。
実話だから、すごい。
フォードではないが、会社の業績が安定してくると、今度
は事業自体が成長の踊り場を迎える会社は多い。
会社で働いている人の意識が社外より社内に向いていくこ
とに根本的な原因があるのだろう。
このようなとき会社の価値を変えることができる人物は、
社外にいる子役になるのだろうか。
当たり前の無難な対応では感動は生まれないし、映画では
ないがルマンで優勝できるわけがない。
ベンチャー企業は、もともと事業化されていない分野をタ
ーゲットにしてビジネス展開するわけで、無理は承知なと
ころがある。大体においてベンチャー企業では、無理な注
文に応じているが、品質の点で、なかなか要求レベルのも
のができないということが多い。
事業計画との乖離は、まさにこの点だ。
市場性はあるが、顧客が要望する日時までに要求されてい
る品質の製品(サービス)を出すことが一番むずかしい。
原因は、社内のリソース不足にある。やはり経営者が要求
している技術レベルなどが、現場において絶対的に不足し
ているからだ。
映画ではないが、やはり常識外れの人間が必要だ。社内に
そのような人材がいるかを把握しなければならない。
時間との競争になるが、人材不足の点で事業化が進行しな
いケースは、多いと思われる。結果として事業の目途が立
ってくると、大手企業などの参入があり、大手企業などの
参入のためにベンチャー企業側では事業の見直しがおこな
われる。その結果、収益構造が大きく変化してベンチャー
企業では、太刀打ちできなくなるといった外部要因の問題
が、内部要因とともに合わせて生じてくる。
このようなことから、スタート時における人材と設備等に
おける集中投資がかかせない。これによって既存企業より
早く市場に打って出ることができ、それができてはじめて
大手企業などに太刀むかうスタンスができる。
誰かが言っていた。
当たり前の無難な対応では感動は生まれないし、事業化
(黒字化)などできないだろうと。
顧客は、感動をイメージするだろうが、ベンチャー企業の
実態は、苦悩苦悩の連続だった。それくらの状況があって
はじめて事業は立ち上がる。
大手企業の新規事業であっても実際のビジネス展開は、想
像を絶する苦闘の連続だった。ましてバクボーンがないベ
ンチャー企業では、生きるか死ぬかの連続的な事業運営と
なるはずだ。