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経営者

失敗の原因は自分なのだという自覚が事業を成長させていく

ベンチャー経営における問題は、すべて経営者につきる、と
言っても言い過ぎではないだろう。すべての権限が集中して
いるし、実際の運営においても経営者が直接指示を出すケー
スがほとんどだ。

大手企業のように権限移譲がされておらず、過度に権限が集
中されている。その結果、当然だが、その責任のすべては経
営者の意思決定によるものだと言えるだろう。この点も多く
のベンチャー経営者は認識が薄い。

ずば抜けた先見性や将来価値をもっている経営者だからこそ、
すべての問題点を自分以外に求めることになるようだが、問
題の本質は自分にあると自覚し、自分を起点に解決できるか
どうかだ。
これが簡単ではない。

経営者のなかでも経営者のまわりにいる人たちを説得するの
が苦手な人ほど、権威主義に陥っていた。
理由は、そんなベンチャー経営者は、自分の能力をベースに
物事を権威的に進めるほうが効率的、かつ合理的だと考えて
いる。
そのような方法で事業を成功させている経営者がいるかどう
かわからないが、およそこのタイプの経営が進める事業運営
では、論理や感情を無視したやり方になっていた。

当たり前だが、経営者が考えていたように効率的な結果をも
たらすことはない。むしろ人間関係における信頼を喪失させ、
しかも事業運営の問題点は、いつまでたっても解決されるこ
とはなかった。

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