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経営マネジメント

希望のレベルを高くもっておくことが可能性を広げるだろう

現実のベンチャー企業の運営状況は、特に私のような総務人
事系の管理部門の人材が入るころには、大方の方向性が決ま
っており、急速に事業の拡大を目指している時期だ。しかし、
実際は希望などといった状況になく、黒字化を目指した急拡
大期である。

勢い社員数を増加させることになるが、希望レベルが決して
高くない状態で採用活動をおこなうと、人材も問題ばかりに
なる。どうしても数合わせの採用になってしまうからだ。
本来、もう少し余裕がほしいのだが、黒字化の誘惑が先行し
数を合わせてしまう。

事業展開のタイミングをよく見ておく必要があるが、可能で
あれば創業メンバーでなんとか黒字化しておいて、次のステ
ップへ上げていくべきだが、この点がずれているベンチャ
ー企業ばかりだ。
数合わせで人材の採用をおこなうと、人件費が固定費として
圧し掛かり黒字化どころか、大幅な赤字になるケースがほと
んどだった。

先ず営業利益レベルは、最低でもとんとんにしなければなら
ない。このあたりのマネジメントは鉄則だ。

事業内容によっては、そう簡単に黒字化できないものがある。
このような場合は時間をかけて着実に事業展開を進めていく
しかない。
「希望のレベルを高くもつ」ことが必要だが、現実は毎日の
細かな仕事に忙殺され、希望の高さどころではない、という
のが経営者の姿だろう。

ベンチャー企業を立ち上げる人は、希望のレベルを高くもっ
ていれば、次第に同じレベルの希望を抱く人が集まってくる
ものだ。志を高くもっていれば、リスクが大きいチャレンジ
でも心強いサポーターが現 れる。
オンリーワンのチャレンジだけにじっくり時間をかけ、成果
がでるまで忍耐強く待つことも重要だが、時間の経過は、希
望を風化させやすい。理想とする世界のイメージをしっかり
と持ち、志を高く保っていれば必ず結果はついてくる、と信
じきることが成功確率を高める、と言われている。

このように実践できれば、ベンチャー企業の成功が、もう少
し増えていくだろう。
残念だが、このような姿勢で事業運営に臨んでいる経営者は
少ない。それだけむずかしいということだろう。

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