ベンチャー企業以外でもよくあることだが、稼働率100%で
事業計画を出してくる管理職がいる。事業活動は不確実な要
素が沢山存在するものだ。無効工数などと言いたくはないが、
人間がおこなう仕事に100%はありえない。せいぜい70〜80
%も稼働すれば上できだ。そのような実態にあった稼働率か
ら事業計画を算出する必要が、ベンチャー企業に限らず大事
だ。
勿論、無効工数と思われる工数を検証して内容を把握しなが
ら稼働率を上げていく努力は絶対に必要である。先ず己の稼
働率の中身をよく理解することだ。会社によってもそれらの
諸要素は大きく異なるだろう。
ベンチャー企業で稼働率が70%もあれば相当なレベルである
と思う。稼働率と営業利益のバランスをよくチェックするこ
とだ。そして稼働率とともに内容、いわゆる質のチェックを
同時におこなうことになる。稼働率だけに目を奪われてしま
っては事業の実態は見えない。何事も真実による分析によっ
て、次のアクションプランが決まってくる。これの繰り返し
を愚直にやる以外に成功への道はない。