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経営者

子供の心を忘れないことも大切だろう

経営者は案外「子供の心」をもっている。ふとした瞬間に垣
間見せることがある。このような雰囲気のときは、心が和む
ものだ。
しかし、長く続くかない経営者が多い。現実を動かすのは自
分だという自意識が強く働いているため、元々もっている子
供の心が出にくい。

悪循環のはじまりであり、経営状態が下っていく予兆でもあ
る。また、現実の状況が悪くなるほど、このタイプの経営者
は、子供の心を失う。
すべてを失ってしまう恐怖感があるのだと思うが、厳しい言
い方だが、それは自分が選択した道であり、社員に罪はない。

上手くできない自分を責めることも大事だが、子供のような
心をもって物事に接することができるかどうかは、人間力が
問われるところだ。そのような気持ちの余裕があるところに、
内心は火の車だろうが、人は感動し行動する。

経営者の苦しみなど理解できる社員はいない。
厳しいようだが、この現実から逃げないで挑戦できる経営者
だけが、成功を呼び寄せるのだ、と信ずる。
泣き言を部下に言ってもはじまらない。そうであれば、せめ
て気持ちだけは子供の心を忘れないでもらいたいものだ。
そんな経営者を社員は大切にするだろう。それは、社員が一
生懸命に働くということでもある。

ひんしゅくを買うだろうが、ソニー子会社時代は、遊びか仕
事かわからないくらい楽しく仕事ができた。だからこそとこ
とん働ける。決して働いている感覚はないが。
理屈はいらない。
子供時代を思い出せばいいだけだ。

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