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経営破綻

リスケ交渉するにも経営者は手順を知る必要がある

実は、今の時代、リスケは簡単にできます。私が経験して
いた時代は、なかなかリスケが大変でした。
もっとも、今の時代でもリスケをしてしまうと、銀行の態度は
一変するようです。正常な融資に応じなくなり、回収ばかり考
えるようになるからでしょうか。
隠された資金はないか、自宅のローンは終わっているのか、定
期預金などの資産はないかと、回収を目指すため銀行に徹底的
に調べられます。

そのような資産がみつかれば担保に取られます。リスケした会
社が完全復活するのは 100社のうちの数社だと言われています。
私が経験した範囲からみても、とても厳しい状況がありました。
銀行に、リスケ といえば、破綻企業になると思っておいたほう
がよいでしょう。

リスケ前にやっておくべきことは、押えられるものが見つから
ないためのリスクへッジすることです。
リスケするには特有のルールがあります。
先ず、銀行へ「取引をしているすべての銀行から借入ができな
いと通告され、資金ショートするのでリスケをお願いします」
と依頼します。
要するに、借入を頼んだが断られたので、仕方なくリスケを依
頼しました、という手順を踏むことです。何の理由もなくリス
ケをお願いしますと言うと、銀行との関係は非常に弱くなって
しまいます。

また、リスケをすぐにやってくれると思った大間違いです。リ
スケ中が、再生のための期間だと認識して、やるべきことは徹
底してやらなければ、再生ができなくなります。
だいたい、ここで躓きます。
そして破産手続きへ移行します。
私が経験した企業もそのようになりました。
とにかく、この状態の再生は大変むずしいものです。

また、リスケを申し込んだら、すぐに対応してくれることはあ
りません。銀行にも行内の手続手順があるからです。リスケに
はタイミングがあります。そのタイミングよく考えておく必要
があります。銀行の決算月である 3月は、リスケはしてくれま
せん。
経営者であれば、すぐに理解できることでしょう。

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