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経営環境

人の存在がすべての出発点

私は自分が経験した範囲が狭いと感じているほうですから、
物事を進める際、過去からも多くのことを学びました。
企業の進取の気質など、長い時間軸でみていかないと簡単に
わからない、と考えているからです。

先ず、社会に根を張ってよき成長を遂げている企業の「成長
の本質」はなんだろうか、という好奇心が出発点となります。
そこから「本質」にさかのぼる作業をはじめます。
結論から言えばいずれの本質も「人」に行きつきます。
できないと思われることを可能にしてきた人の存在が真っ先
にあります。
次に、その背後を支えている広く社会に対して有益な価値や
機能を提供してきた柔軟な組織の存在があるようです。

チャレンジ精神や進取性は「ソニー」や「パナソニック」だ
けのものではありません。
忘れているようですが、多くの日本企業のなかにチャレンジ
精神や進取性はありました。
だからこそ、これまで世界のなかで存在を示してきました。
これからは、中小企業が挑戦する番でしょうか。
今の大手企業とてみな中小企業だったのです。
その多くは、自らの製品とともに世界へ挑戦しただけなので
す。
「ひと」は、意識のもちかたひとつで新たなチャンスの芽を
発見し、その芽から企業のあるべき将来像を得ることを可能
にする唯一の存在ではないでしょうか。
言い古された言葉ですが、「古きを訪ねて新しきを知る」に
尽きるように感じています。

古きを訪ねてみると、そこには、常に挑戦する人たちがいま
した。新しきを知るとは、人がまた新たな挑戦をすることか
らはじまるでしょう。
この国には、まだ挑戦できる人たちがたくさんいます。
中小企業も大手企業も、次々と新たな事業への挑戦を発表し
ています。
よい兆しがみえてきました。
なかには果敢に挑戦して成功を生み出している中小企業がで
てきました。
20年間挑戦してきたという言葉が印象的でした。
自ら行動するところからチャンスが生まれます。
挑戦するからこそ、新たな未来が築かれます。

中小企業に限らず大手企業でも、これからの国内競争は、ゼ
ロサム、あるいはマイナスサムの闘いになります。
国内における挑戦は、企業経営や製品戦略においてそれぞれ
の企業の独自性がなければ戦えなくなるでしょう。
また、大手企業と競合するカテゴリーでは、中小企業ほどあ
らゆる面で消耗戦を強いられます。
中小企業における国内の闘いは、徹底した付加価値戦略しか
ありません。
中小企業の経営には益々覚悟が求められてくるでしょう。
その点、海外展開は、あらゆる可能性があり、これまで培っ
た技術力や商品力を活かしていくことができます。
海外輸出に関しては、あるテレビ番組でデービッド・アトキ
ンソン氏も同様なコメントをされていました。
また、輸出を増やさせば投資が増えるとも話していました。
先ずは、小さく生んでみることではないでしょうか。

正解を探すのがビジネスではありません。
ビジネスには、もともと成功のシナリオなどがあるわけでは
なく、自らを信じて行動した結果としての成功があるだけで
す。
成功にたどり着くための方法があるとすれば、挑戦すること
で自ら世界という市場と顧客を知るだけではないでしょうか。

人の存在がすべての出発点だからこそ、中小企業にもチャン
スがあるのです。

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