私は中小企業で社債が発行できるケースをみたことはないが、
社債の発行が可能なようだ。銀行が、社債の発行を認める場
合は、社債を発行できる会社の業績を認めていると認めてい
ることになる。もっとも、きわめてレアケースだ。
それでも社債を発行すれば、他の銀行の見る目は変わってく
るし、銀行のほうから融資を提案されるようだし、会社の格
付けが上がったような感じだろうか。
銀行から社債を発行したいと言われたら、発行することを検
討してみよう。
社債には3年や5年などがありますが、期日が来れば一括返
します。企業の業績が良ければ、再度社債を発行の提案を受
けますが、業績が悪ければ、一括返済を要求されます。
たとえば、5年後に 数千万円から1億円ほどの一括返済が必
要になるため、積極的でない経営者がいるようです。
私が在籍していた上場会社では、社債を発行していましたが、
業績不振から社債の償還ができない状況となり、これだけで
はありませんが事業を売却しました。
また、銀行へ融資の依頼をしていたようですが、業績悪化か
ら拒否され倒産へ追い込まれる状況でしたが、タイミングよ
く事業売却ができ、経営者は、経営していた会社を失いまし
たが、経営者本人はなんら負債を抱えることはありませんで
した。
銀行が社債発行を提案する理由は、手数料収入が入るからで
す。金利と手数料が入れば、銀行としてはいいビジネスです。
もっとも、社債発行できれば、今まで積極的でなかった銀行
を自社に振り向かせて融資に結び付けることができるかどう
かも経営者の経営能力でしょうか。
それでも重要なことは、事業の内容そのものとなるでしょう。