借入金の合計額から現金化できる預金や株などを差し引いた
残りの額が、実質的な借入限度額になります。実質借入は 1
5年で返せる額という認識が必要でしょう。
銀行は 、10年で返せるなら問題にしないでしょう。
15年になると、少し長いがなんとか納得してくれる範囲で
しょうか。
30年以上になると支援が難しく、厳しいですが倒産を前提
にみているものです。
リスケしている企業では、返済が30年以上かかるような場
合、銀行は、社長の考え方を確認してくるはずです。
返済が30年以上なる借金がある場合、どのように企業を再
生していくか検討する必要があります。利益が出なくなると、
完全に銀行から見放されて倒産に追い込まれることもあるよ
うです。
銀行が重要視することは、現時点でのすべての資産から借金
を引いた企業の清算価値です。
以前にも書きましたが、たとえ業績が好調であったとしても、
清算価値を知っておくことは経営上重要です。
清算価値を算出して、正確な借入返済期間を調べておくこと
が必要です。
どのような状況においても借入金の返済能力がいくらかは、
常に知っておくべきことです。返済原資は、原価償却額と税
引き後の利益の合計が原則です。