「爆発的成長の法則」などがあるというが、本当にできるの
か、と私は思っていた。
「組織を成長させるには部下を率いろ。組織を爆発的に成長
させるにはり一ダーを率いろ」だと言われているが、相手は
ロボットではなく、人間だ。
人間をまとめていくところに多くの課題がでてくるものだ。
現在、「鰻の成瀬」が注目を集めている。まさに爆発的な
成長だからだ。
こちらは、人に投資をするのではなく、鰻を焼き上げる機械
に投資している。これだと、鰻でも店舗運営を標準化できる。
2022年9月にはじめて出店してから、2024年8月現在230店舗
を達成している。
私には驚くことがばかりだが、経営には勢いも必要なのだろ
う。規模を拡大できれば、大企業となり、それなりの事業運
営が可能となる。
その時点で創業者が社長としていられる場合もあるだろうが、
去らなければならないときもでてくる。
いずれにしても社会に認められる事業に発展していれば、そ
の企業は存続していく可能性が高くなる。
その意味で、少々課題があっても、はやいスピードで事業を
拡大することは理にかなっているのだろう。
とくに競合他社を引き離すためには、この場合、多店舗化と
そのスピードが確かな戦術になっている。
FCビジネスで対応していることで、多店舗化のスピードをあ
げることができる。
今でもあるが「高級食パン」ビジネスとは、また、違う事業
展開をおこなっている。まさに独自性だ。。
ビジネスに限界がないことをみせつけてくれる。今の時代だ
から大事なことだろう。
一方で、人口が減少する社会だ。古い看板の鰻の店が廃業し
ていく危機にもつながる。だが、この時代は、鰻に限らず、
どのような商売でも自らの力で顧客を獲得するという姿勢が
なければ、経営は成り立たなくなっていくだろう。
鰻の成瀬は、そこに一石を投じただけだ。
鰻の成瀬のようなオペレーションができれば、他社を凌駕す
ることができるだろう。
鰻は、個人の店舗や小企業の店で食べるということが慣習だ
ったが、この慣習を鰻の成瀬は打破した。
職人わざを機械に置き換えた。中国からの仕入れから鰻を機
械で焼いてお客様に提供するまでのオペレーションも見事だ。
まさにブレークスルーした挑戦というほかない。
もっとも、国内だけの挑戦であれば、いずれ成長に限界がみ
えてくる。海外展開するのだろうか。ピザではないが、やは
り海外展開し、グローバル企業にしていくことで企業経営は
鍛えられていく。
ドンキ・キホーテではないが、海外展開できるかどうかもみ
てみたい。