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経営マネジメント

私には想像できなかったドン・キホーテの躍進

先日、ブルーノ・マーズが「ドン・キホーテ」CMでドンペン
とダンスをするとメディアが報じていた。
また、映像プロデュースとジングルも手がけるようだ。
なかなか挑戦的だ。

わが家は、そのようなドン・キホーテをほとんど利用しない。
子供たちがいたときは、子供たちの要望で数回ドン・キホー
テへいったことがあった。印象は、雑然とした商品を並べた
ひどくやぼったい店だ、と感じた。
また、商品の価格は、雑然とした店のわりに高いとも思った。

こうした程度の付き合いがドン・キホーテだったが、ある日、
妻の実家近くに店舗ができたことを知った。
妻の実家を訪れているときに、たまに行くようになった。
それでも子供たちがなにか買うことくらいだった。
私が、必ず買っていたのは、冬場のやきいもだ。この店のや
きいもは、とにかくおいしい。
しかも、値段がバカ安だ。
わが家の所得水準がわかるというものだろう。。。

そんなドン・キホーテが、2兆円企業になっていた。
私には、とうてい信じられなかった。
私の世界とは真逆だ。あのような雑然とした世界(店舗)は
苦手だ。

世の中には、私と大きく違う世界があることを知った。
2兆円を売上げる店舗へいかないのだから、私のほうが普通
ではないらしい。
経済産業省の「商業動態統計」によると、2023年のスーパー
の販売額は15兆6492億円で、前年から3.3%増加した、とい
うことらしい。
スーパーの市場は大きいが、ドンキはこのカテゴリーだけに
限定されないようだ。
ある調査によれば、ドン・キホーテの主な競合は総合スーパ
ーであるイオンが代表的な店舗として挙げられるほか、ディ
スカウントストアよりも、スーパーやドラッグストア、ホー
ムセンターの店舗が主な競合になっていると、記されていた。

多くの消費者は、積み上げられた商品やポップだらけの店が
よいのだろう。また、インバウンドを意識した集客をおこな
っており、かなり多くの訪日外国人も売上に貢献しているよ
うにみえる。
私には、理解できていない部分だ。
とにかく販売形態に関して国内、国外を問わず徹底している
ようだ。それだけ店舗の運営に独自性がある、ということだ。

経営とは、わからないことだらけだ。
創業者の安田さんのことは、ずぶん前に知った。
大変失礼だが、風貌からすればとても慶応大学を出ている
とは思えない。ただのおっさん程度にみていた。
なにかの記事で知ったとき、慶応出身なのか、と驚いた記憶
がある。ただ、その時代に読んだ記事に、経営マネジメント
に独自性があるようなことは書いてあった。

それでも気に留めることはなかった。
その後、かなり大きな社会的な問題も起こした。
圧縮陳列など消防法は大丈夫かと思っていたが、やはりな、
と私は思った。

それが、今では2兆円企業となりアジアへ進出し、米国本土
もターゲットにしているという。私は心底驚いた。
経営とはなんなのだろうか、と思う。
最近、安田さんが書いた「運」という本を読んだ。
ソニーとは、一味も二味も違う権限委譲だ。
やっぱり権限委譲か、とも思った。
だが、アメリカ本土で通用するのだろうか、このマネジメン
トは、とも思っている。
ハワイにも店舗があるが、今年、グアムにメガ・ドンキがオ
ープンした。
米国本土の挑戦が、これから始まるのだろう。
この先の戦いみさせてもらうことにしよう。

遊び心は大好きだが、ドン・キホーテの店舗に魅力を感じな
い。それが、私の偽らざる心境だ。
もっとも、中目黒店のやきいもには、いつもはまっていたの
だが。。。
ドン・キホーテに、そんなドンキ嫌いの人間は、ほっとけと
言われそうだ。
それが勝者というものだろう。

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