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経営者

挑戦する機能を入れておかなければ社員は挑戦しない

中小企業(私がみてきた範囲だけですが)では、何度も書い
ていますが、創業経営者の能力によって企業は成長していま
した。なかには、有能社員(プレーイングマネジャー)が存
在していたケースもありましたが少数です。
だいたい創業経営者の人並外れた能力によって事業が拡大し
ています。

ところが、一定の規模になると成長が止まります。もちろん、
売上規模は様々です。100億円を超える規模もあれば、数
億円といったところまであります。

どのような規模で成長が止まっても、共通するのは、組織機
能のなかに社員が自ら挑戦できるシステムを取り入れていな
かったことでした。
この機能自体はシンプルですが、社員を育成しながらおこな
っていくという長い時間と辛抱がいるものです。

創業経営者は、この時間を無駄とみていました。ところが、
経営者自身に成長できる種が枯渇してくれば、企業の成長は
、そこで簡単に止まります。
人間は、自分の能力を信じる分にはプラスに作用しますが、
過信することで凋落がはじまります。

経営とは、経営者にどんなにすばらしい能力があったとして
も、長い時間軸で事業の成長性を考えておく意味が、ここに
あります。
社員を信じることができない経営者は、急成長はできても、
長期的な成長はできませんでした。

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