個人事業主として事業を開始して段々と売上が上がってくると、
当然ですが売上に比例して事業所得が多くなり、所得税が高く
なってきます。フリーランスや個人事業主として事業をしてい
る方は、ある程度の売上が上がってくると、どのくらいの所得
から法人化したほうがよいか、という問題がでてきます。
この場合、税金面を踏まえて検討されることが多いようですが、
年間所得が800万円を超える、あるいは売上が1000万円
超えたタイミングといわれています。
法人化のタイミングには、法人税と所得税の税率が関係してき
ます。中小法人の場合は法人税と事業税・住民税を合わせて、
所得ごとに25〜 40 %の範囲で税金がかかってきます。
たとえば 800万円の所得の場合、法人だと約25%の税金が
かかります。一方で個人事業主の場合、800万円の所得税の
税率は住民税と合わせると33%となります。
また、法人の場合は 800万円を超えても税率は最大で40%
程度ですが、個人事業主の場合は累進課税により、所得税と住
民税を合わせると 最大で55 %の税率となり、法人よりも個
人事業主のほうが明らかに税金が高くなる仕組みになっていま
す。
このことから所得が 800万円を超える場合、確実に法人にす
ることで税金面でのメリットが大きいことがわかります。
いずれにしても上記は簡単な試算ですから、詳しいことは税の
専門家である税理士とよく相談して法人化の検討をしてくださ
い。