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経営理念

倫理観などいっていても不正はなくならない

数年前から企業経営の分野で「パーパス」が注目されている
らしい。私は知らなかった。ミッション、ビジョン、バリュ
ーの上位概念として、「自分は何のために存在するのか」、そ
して、「他者にとって価値のあることをしたい」という信念
を意味している、ということのようだ。
組織や企業の存在意義を問い直す言葉だそうだ。

私のような言葉が苦手な行動することしか知らい人間からみ
ると、そんなの当たり前だろと思う。
当たり前に思うことをわざわざ言葉にしなくてはいけない時
代なのだろう。
私は学ぶことは大切だと言っているが、学びと行動の割り合
は、全体のなかで、学び30に対して行動70が必須要件だ、
と思っている。

行動が絶対だ。
パーパス経営だけではないが、経営理念には、たくさんの言
葉がならぶ。しかし、どれも額縁理念で終わっている。
人間は、そもそも経営理念などいちいち考えて行動していな
い。

必ず問題を起こす。倫理観は、個人のなかにあるだけだ。
この問題を解決するために内部監査機能がある。
人間がやることは、私を含めて危ないことだらけだ。
経営理念などの抽象化された言葉に力はない。

企業の不正や不祥事が後を絶たない。2015年のコーポレ
ートガバナンス改革元年から10年近く経っても不正の連続
だ。むしろ、以前よりも悪化していると、私は思っている。
日常的に不正を防ぐ機能がないのだ。この機能にもコストが
かかる。
今の多くの経営者はコスト削減しかできない。実効性を伴う
内部監査機能を構築するなど考えにも及ばないだろう。

そこがソニーと違う。ソニーには行動力がある。
私は、そんなソニーの行動力(内部監査機能)のおかげで、
少しはまとに行動できるようになった。

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