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経営マネジメント

公共工事をやる企業の粉飾はシンプルだ

公共工事の受注には、この公共事業は、売上が何十億円以上と
いうように事業規模に条件がついていることがあります。その
ため、売上だけを粉飾する事業者がいます。

この場合、売上を粉飾すれば、普通は利益も粉飾されます。
ところが売上を粉飾すると同時に、同額の経費を粉飾すれば、
利益は増えずに、売上だけを粉飾することが可能です。

とくに 事業者(会社)同士が結託しておこなう場合があります。
互いに架空の仕事を発注するという方法で売上高を粉飾します。
お互いが全く同額の仕事を発注すれば利益は差し引きゼロとな
ります。

建設業では、しばしば外注へ発注することがあります。
A社がB社に5千万円の仕事を発注をします。 B社は、この仕事
を外注費として計上します。反対にB社が5千万円をA社に発注
します。
両者の取引額は、差し引きゼロとなり、この取引で両者の利益
はまったく増えません。売上高だけが増えることになります。
普通の会社では必要ないことですが、公共工事をおこなう事業
者にとって売上の規模が大きくなれば、公共工事を受注しやす
くなります。

中小企業の経営活動では、このような粉飾が当たり前におこな
われていることにも注意が必要です。このような粉飾は、請求
書などがありますから、簡単にできますが、私が在籍していた
ところでは経営が長く続くことはありませんでした。

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