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中小企業

能書きたれる人間がいかに多いことか

企業のなかで仕事をしていると、能書きをたれる社員が多
いものだ。あれがないからできない、これがないからできない
のと、なにかとうるさくいってくる人間がいる。
自分が使う机や椅子にまで文句をたれる人間もいる。

私は、いつも机や椅子などなんでもいいだろうと、思っていた。
私は、使わせてもらえればなんでもよい。
机や椅子が仕事するわけではない。
電話機からパソコンなどあらゆることに文句を言ってくる。
管理職に多い。

机や椅子が仕事をするとでも思っているのだろか、このように
文句をたれる人間のなかには仕事ができる人間もいるが、だい
たい能書きたれているのが席の山だ。
仕事ができない。

私は出世など考えていないので、机や椅子などどうでもよい。
自分の仕事ができればよい。
文句いっている暇があったら仕事しろだ。
もちろん、ソニー子会社でも官僚的な組織運営が目についた。
会社が成長するとはこんなことになるのだ、とひとり考えてい
た。転職させてもらった外様の身で口に出したことはなく、も
くもくと自分の仕事をこなしていた。

所詮、私は管理職もどきだ。
出世などどうでもよい。
こんな人間は、よい机や椅子などもらえるわけがない。
それがどうした。
中小企業で働けば、まともな机や椅子などなかった。
そもそも仕事をするために転職してきているのだ。

そんな面倒な官僚的な仕組みにつきあっていること自体が好き
でなかった。
バカバカしい。
総務担当だから、そのような官僚的な仕組みがあれば、言われ
た通りに仕事もしてきたが、会社というところは本質的な仕事
に関係ないことがいかに多いか、とあきれていた。
仕事のなんたるかよりも官僚制か、と思わずにおれなかった。
大手企業でも中小企業でも、このような体質ばかりだった。
驚くことに、ベンチャー企業までもが、官僚的なのだ。
成功できるわけがない。
企業における組織とは、所詮官僚的になるのだろうか。
私は、いつもほかにやることがあるだろう、と思った。

ある中小企業では、机や椅子も古いものだったが、ひとりひと
りの顔がみえて面白かった。
自主参加だが、就業時間後、勝手に社員へ経営の基本を教えた。
また、小さな企業なのに営業職と技術職があり、営業が仕事を
とってこなければ、技術屋はさっさと帰宅していた。
私は馬鹿な、と思った。

仕事がなければ、技術屋でも営業の仕事をやるのだ。
この点、技術屋には、自分の給料がどこからでてくるのか
を理解してもらうのが一番だ。
今までやったことがない営業などできないという人間が普通だ
ろう。できないのは、やったことがないからだ。
やってもいないのにできないという奴が、私は嫌いだ。
こういうとき、能書きをたれるのが私は嫌いなのだ。
私自身が営業をやる。
給料がどこからくるかを教え、どのようにして仕事をとるか、
実際にやってみせる。

みな驚く。
当たり前だ。
どこかの企業の営業会議ではないのだ。
仕事は自分でとってくるものだ。
やればよいだけだ。

今の企業では、偉そうに能書きたれる奴(経営職や管理職)に、
お前がやってみろといってみることだ。
だいたいできない。
私は、ある企業で管理職に対して、実際にそのように言い放っ
たことがあった。
管理職は黙った。
やれるはずがないからだ。
それから私には近寄らなくなった。
やれないのに、偉そうに能書きたれるなだ。
私は、だいたいどこで仕事をしても、とても態度がよくなかっ
た。きわめて態度が悪い。

だが、仕事に向き合う態度は誰よりも強かった。
仕事とは行動だ。
ただし、社員へは自分の給料の出どころをきちんと理解させて
おかなくてはならない。
そのうえで社員が行動できなければ、管理職が、実際に営業活
動をして成果を出してみせることだ。
できることがわかれば、どんな人間でもやるようになる。
仕事は、スポーツと同じだ。
自分たちで稼ぐことを体得させて、稼ぐスポーツに参加させる。
小さな規模の会社ほど能書きをたれさせないで行動させること
ができる。一人一人顔がみえるからだ。
社員に経営の基本を学ばせることも可能だ。
管理職もなにも関係ない。
中小企業の役員や管理職は、そもそも役員や管理職のレベルか、
と私は思っていた。
全員で戦うのだ。

中小企業の問題は、いつも経営者にある。
井の中の蛙だ。
だから大手企業から社員を採用することは大事だが、私のよう
な不良社員はいない。
不良社員がいない社会だ。
結局なにもできない。
能書きばかりがはびこる。

中小企業とは、仕事を自分でとってきて、自分で仕事をすると
ころだ。
だから、社員は簡単に独立する。
経営者は、独立させない魅力的な経営をする以外にない。
緊張感が伴う。
当たり前だろう。

能書きたれている暇があったら、朝から晩まで働くところが中
小企業だ。
毎日格闘だ。
大手企業を活用してのし上がる。
今の大手企業ならいくらでも活用できる。
理由は、大手企業のなかには、自分たちがやりたくない仕事が
いっぱいあるからだ。
あれも嫌、これも嫌だろう。
おいしいところしかもっていかないのが大企業だ。
むかしは、大企業も中小企業だったのだ。
なにも恐れることはない。

中小企業では、社員に能書きたれさせなけれなければ、チャン
スが生まれる。
中小企業における能書きは、死を意味する。

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