起業するときは、一人でおこなうケースが増えているようです。
これまでは、社員を雇用して、事業を広げていくことが多かっ
たように思えます。しかし現在では社員を雇用して労働力を確
保するのではなく、外注や業務委託という形で事業を拡大
する手法が広がってきています。
これは社員を雇用するよりも、外注や業務委託のほうが大
きなメリットがあるからです。外注や業務委託と聞くと仕事や
契約だけでつながっているドライな印象をもたれているのかも
わかりませんが、実際には、社員を雇用するほうがさまざまな
要素があり、リスクは高くなります。
たとえば社員を募集した場合でも、必要な人材が来てくれるか
どうかわかりません。仕事のうえで問題があり解雇をすれば、
「不当解雇だ」と訴えられる可能性だってあります。
また、会社が負担する社会保険料は、こんなにと思うほど非常
に高いです。
それらを考慮すれば、事業が安定する規模までは、従業員を雇
用するよりも業務委託や外注のほうが、メリットが大きいと考
えられます。実際、このような対応をしている経営者は多くい
ます。
中小企業ほど、売上は可能な限り固定化し、経費は変動化して
おくことが重要です。売上に対して変動費の割合が多いほうが、
資金繰りのリスクは低くなります。
外注化するということは、売上に比例して経費が発生すること
を意味します。売上が安定しない会社の場合には、社員を雇用
することに対するリスクヘッジになります。
中小企業ほど事業を継続していく中で、どうしても売上などの
波は出てきます。そのタイミングに合わせて経費を対応させて
いくことができていれば、柔軟に利益を確保していくことが可
能となり、事業の安定化に貢献していきます。
私の取引先では、このような対応がうまくできており、利益を
確保しています。