本来の仕事以外の経費を計上することはやめておいたほうがよ
いでしょう。所詮、税務調査ですぐにばれてしまいます。
相手は、税務調査のプロです。素人同然の人間が立ち向かった
ところで無駄というものです。
それでもなかなか言うことを聞かない経営者がいるものです。
一度だけ、税理士さんと相談しながら経営者へ対応したことが
ありました。
それは、あるところへ旅行へいった費用に関して経費として計
上することでした。実態は、ただの個人旅行です。
それでも業種が不動産業でしたから、その方法は、旅行先で不
動産物件の写真を撮ってきておいてください。また、資料があ
れば、それも同時に揃えておいてください、というものでした。
私は、こんな経験をしたことがありませんでしたから、税務調
査時どきどきしていましたが、経営者は、悠然と対応していま
した。
度胸があるというのか、世間をなめているとうのか、恐れを知
りませんでしたが、その後、会社は倒産したようです。
当たり前です。
こんな経営が長く続くわけがありません。
このようなことを繰り返す経営者は、企業を成長させていくと
いう真の志がありません。
経費にグレーなのものはないのです。この前提を貫く経営者だけ
が、企業を成長させていきました。
私の数少ない経験でも、この結果ですから、成長できない企業に
は、それなりの理由が存在しています。