本当に儲かっている会社というのは、売上、利益と同様に「現
金・預金」も増えていきますが、「現金・預金」は売上や利益
ほど増加が大きくなりません。
理由は、企業にとって「現金・預金」を残してもあまり意味が
ないため、儲かり「現金・預金」が増えれば、その増加分を他
の投資に回して いることを意味しています。
あるいは、借入金の返済に充てていることもあるでしょう。
多額の投資に回さなくても、儲かった年は会社の設備を整えた
り、古くなったものを更新したりします。だからこそ「現金・
預金」は、利益の伸びに比べれば鈍い伸びになることが多いと
言えます。このような状態が儲かっている企業の一般的な状態
といえるでしょう。
このようなことから売上や利益に比べて「現金・預金」の伸び
が悪くても、危ないと思う必要はないでしょう。
「現金・預金」はそれほど大きく増えなくても、着実に増えて
いる、もしくは現状維持していれば、それほど問題はないと言
えます。