小さな会社ほど体制の構築は、可能な限り早く、従業員を採用
したところで始めるのがよいでしょう。体制構築は、最初は少
し大変な作業になりますが、企業が成長していくほど運用コス
トを下げる効果があります。
このことを理解していない小さな企業の経営者は非常に多く、
はやい段階で体制構築をするだけで競争優位の条件がそろいま
す。
この点を理解すれば、事業を発展させようという経営者ほど、
はやい時期から体制構築に取り組みます。反対に、このことに
気づかない経営者ほど、飲み食いや無駄な経費を使います。
まさに事業の成長を考えていない行為なのです。
このような対応が多い小さな企業は、この時期の取り組み方次
第で簡単に事業を支える機能をもつことができます。
多くの企業では、従業員を採用した後、しばらく経ってから体
制構築をやろうとしますが、既に非効率や法令無視の対応が定
着していることが多く、 それらをリセットするだけでも大変な
作業となります。なかには、そのタイミングで労務問題が発生
することがありました。また、従業員が慣れたやり方を変更す
ることに抵抗したりします。これを納得させるだけでも経営者
は容易なことではないでしょう。
鶴の一声でやらせたりするものですから、嫌々おこなう作業で
不変不満も多くなり、体制作りはなかなかむずかしくなります。
結局、新たな体制づくりが頓挫します。
なにごもはじめが肝心です。しかも、儲かったタイミングが一
番よいのですが、多くの経営者は無駄なものを浪費します。
このような経営者がいる企業だけが、しっかりと事業を成長発
展させています。ここを踏ん張れる経営者は生き残りました。
これもまぎれもない事実です。