創業経営者のなかでも企業を拡大していく経営者は、物事の本
質を知ろうとします。経営者が自分で予想した数字と実際の月
次決算の数字が食い違うようなとき、経理責任者と話こんでい
ました。経理責任者から詳しく説明してもらっていたのでした。
私が知る経営者は、経理の専門的な説明ではなく、事業からみ
た数字の本質を確認していました。会計の原理を確認していく
のですが、ときには会計の知識を自分で学びながら(私の想像
では顧問の税理士から学んでいたように思っていますが)経理
の責任者から、その理由を聞いても納得できない場合は、さら
に専門家をいれて数字の本質を知ろうと努力していました。
私が担当していた人事部門の仕事でも同じでした。私の話に納
得できない場合は、顧問の弁護士をいれて議論を尽くしていま
した。必ず経営者自身で納得できるまで確認し、その理由と知
識をどん欲に吸収していました。
経営者が疑問に思ったことは、私にもどん欲に尋ねてきました。
経営者が知りたいことに的確に回答できるように、私たち責任
者も訓練されていきました。
企業を拡大する創業経営者は、無駄な効用を理解しています。
このような議論の積み重ねが、経営者と各部門の責任者との信
頼と経営能力を高めていくからです。
とにかく、物事の本質を知ろうという姿勢には迫力があり、適
法性などは、当然、その議論のなかで確立されていきました。
長く時間がかかったことでしょう。その後も、大手企業の人材
を採用して、おそらくですが、十分に人材を活用していくこと
ができていると想像されます。
その結果は、業績がそれを証明しているからです。