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M&A

バランスシートは、右側の調達と左側の投資先をみる

バランスシートをみる場合、優良企業ほど、右側の利益剰余金
の額が非常に大きくなり、結果としてバランスシートの右側に
占める純資産の割合が大きくなります。それだけ負債の割合は
小さくなるようです。稼いだ利益を内部留保に回すことで投資
に必要とする資金をもつことになり、借入れなどの有利子負債
は少なくなります。

バランスシートの左側は、右側で調達した資金の投資先を表示
しています。その中身は、流動資産と固定資産になります。
流動資産には短期(原則1年以内)に現金化されることが想定
されている資産となりますが、固定資産は、1年超の長期間で
利益につなげていく資産です。
固定資産は、土地や建物のような有形固定資産とソフトウェア
や特許権などの無形固定資産、さらに長期間の保有を前提して
いる投資有価証券などの投資その他の資産に分けられています。

バランスシートの無形固定資産を見るときに注意が必要なのが
「のれん」です。
のれんは、会社がある企業を買収(M&A)したときに、買収価
額と買収対象会社の時価ベースの純資産の差額のことです。
M&Aを行なう際の買収価額は時価ベースの純資産を上回ること
が多いため、買収を行なった会社のバランスシートの左側に、
多額ののれんが計上されていることがよくあります。
買収対象会社の資産から負債を差し引いた価値以上の上乗せさ
れた評価部分が、買収会社の無形固定資産に、のれんとして表
示されます。

近年、事業の拡大を目指すためM&Aが積極的に活用されていま
す。メディアなどで頻繁に目にするようになりましたが、バラ
ンスシートののれんの金額は、買収企業側のM&Aに対する姿勢
が反映されています。今日、のれんは、重要な経営指標です。
経営者の姿勢は「のれん」に現れますが、その成果は、業績に
確実にでてきます。
最終的に「のれん」は、経営者の経営能力が問われる重要な要
素です。
ニデックの永守さんなどは、M&Aが上手な経営者です。

日本基準では、のれんは20年以内で規則的に償却することが
求められますが、IFRSでは、規則的に償却することは求められ
ていません。
IFRSにおいて、のれんの価値が低下している場合には、減損会
計を適用することで価値を減価させます。多額ののれんを計上
する場合、償却しない分だけ利益を押し上げる効果があります
が、反面、買収された側の企業業績が悪化すれば減損リスクが
高まる恐れがあります。
のれんは、経営者や企業のM&Aの巧緻が明確になります。

私が知る経営者は、安いM&Aをおこないブランド力をレバレ
ッジとして、大企業へ成長させています。中小企業の経営者で
もM&Aを活用すべきタイミングがあります。銀行などから持
ち込まれる案件をきちんと精査すべき理由は、事業拡大の起爆
剤になるからです。

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