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黒子の仕事はおもしろかった

企業で仕事をしているときの私は、どういうわけかおせっかい
になる。たぶんだが、いろいろなところから現れてくる問題や
課題をみつける手段としていたようだ。
私は仕事とあらば、人間関係の苦手さなど忘れて、意識しなが
らおせっかいをするようしていた、と思う。
仕事を進めるためには、各部門の問題や課題を知ることが必要
だからだ。

このときだけは、人間関係が苦手な私が、積極的に人間の中に
入れる時間だった。相手が、私が総務の人間だと知ると、あら
ゆる人間が私に近寄ってきた。
その多くは、仕事における問題や課題を言ってくるのだが、な
かには文句を言ってくる社員たちも結構いた。
文句も現状否定だから組織や人に問題があるということだ。
私は対策を考えることになるが、現状否定だけでは意味がない。
対策肯定を念頭に、私は、黙ってきいていた。
おせっかいしながら現場をまわれば、いわば情報が自動的に集
まってくるのだ。
これがおもしろい。
情報を握るものが経営を握る、と私は思っていた。

だが、私はぺいぺい(一般社員)で権限がない。
仕入た情報から自分で考え、企業のあるべき姿を構想する。
情報の内容によって、この情報は上司へ、こちらは先輩へ、さ
らに緊急性がある場合は社長と直接話をした。
なかには現場の管理職と上司や先輩をいれた検討会(非公式)
をおこない、私が企画書をまとめて運営会議へ提出して、現場
と協同で施策を進めていった。

現場からどれほど情報をもらったことだろう。
すべての課題に応えることはできなかったが、それでも自分で
自由に考え、現場を巻き込んで実行することができた。
成果は、すべて現場だ。
黒子の役割は、問題や課題を発見して、現場や経営職と調整し
ながら、施策の実行を担保することだ。

私はそんな仕事が好きだった。
裏方で仕事をするスタイルが、自分の存在を明確にしてくれた。
出世ではない。
あくまで発展途上の会社のなかにあって、多くの施策を通じて
事業構築に邁進することだ。
会社に形ができれば、私は去る。
黒子の人生は、多くの企業のなかにあった。

だれからも賞賛されることはない。
なんともない。
多くの社員の喜ぶ顔が私の褒美だった。
社員の笑顔が増えていけば、事業は成長拡大し、確かな業績に
かわっていった。
私はそんな仕事が楽しかった。
企業が成長発展するための土台作りまでが、私の役割だ。
後は、優秀な社員へ任せる。
私は、さっぱり、サバサバとした会社人生を選択した。
私の性格もあるだろう。
黒子は最高におもしろく、やりがいがある仕事だった。

今、思い出しても感慨深いものがる。

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