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ブランド

創意工夫することは回り道だが、企業は、ブランドを確立することで利益が上がる

一般的に企業は、値上げを躊躇します。理由は、値下げと違っ
て値上げには正当な理由が必要だからです。顧客が納得できる
理由がなければ、顧客は値上げを認めません。あるいは、自然
に顧客が離れていくでしょう。
顧客が納得できる値上げの理由とは、競合製品とは違う価値の
存在です。性能がよい、カラーリングが好きだ、デザインがお
しやれであるなど、競合製品とは違う何かの価値が、そこにあ
るものです。
他社との違いに価値を認めてもらえた企業の製品やサービスだ
けが、値上げを容認されます。企業が価値ある製品やサービス
を生みだすためには、多くの苦悩と努力、そして創意工夫があ
ります。
しかし、なにかの差別化要因を創り出し、顧客にその価値を認
めてもらえれば、高い価格が正当化されていきます。差別化の
要因が製品などと結びつくことで、製品ブランドや企業ブラン
ドという価値が生まれてきます。

価格とは、製品に対して顧客が認めた価値に対する意思です。
生産コストが高いから製品価格を高くするわけではありません。
ブランドなどの価値が認められるから価格を高く設定できます。
企業側の立場から言えば、本当に価値があって自信がある製品
の場合、高い価格を設定して販売すべきなのです。

価値がある製品やサービスの存在は、価格はコスとに関係なく
決定されます。だからこそ、生産コストをはるかに上回る販売
価格を設定できます。その結果として、企業は必然的に利益を
増やしていきます。

私たちが知る有名ブランド商品の原価率はわずか 35 %ほどし
ないといわれています。時計では、セイコーやシチズンの原価
率は 約70 %、また、 カシオなどの比較的低価格な時計の原価
率は、日本の製造業平均を下回る約80%程度だと言われていま
す。
ブランド品は生産コストと無関係に販売価格が決定されていま
すから、値上げ戦略の目的は、ブランド戦略と言い換えてもよ
いでしょう。ブランド戦略が実現ができれば、企業の利益も拡
大されていきます。

企業というところは、顧客が認めてくれる製品やサービスの工
夫合戦であり、最終目標はそのブランド化(差別化)です。
ただ商品を販売するのでは、ブランド化はできません。考えて、
工夫という努力をすることで価値ある製品やサービスは生まれ
てきます。
中小企業では、自分が有している資産を軽くみている傾向があ
りました。
どうしてそうなるかは、経営者が、大手企業などと事業を比較
していないからです。経営者は、まさに灯台もと暮らしでした。
中小企業こそ、足元をみて、創意工夫せよ、しかないのです。
それができた企業は、大企業へ転換していきました。

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